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2026/08/26 06:17



昨年の松屋銀座のDesignGallery1950で発表した ロッキングチェア「bach」を

京都・鈍考に納品してきました。


檜の木々の前に置いたとき、 「あ、はまった」と思いました。

でも正直に言うと、置く直前まで考えていたのは、


「幅さんとファンさん、喜んでくれるかな」


それだけでした。


幅さんは、本当に造詣の深い方です。

Fine Wood Workingというアメリカの専門誌をご存じだったとき、正直、驚きました。


鈍考は、堀部安嗣の設計。羽根建築工房さんの仕事。

周りには、様々な作家さんの作品やオーレ・ヴァンシャーのコロニアルチェア。

この空間に調和するものがつくれるのか。 大きなチャレンジでした。


松屋銀座でお披露目したとき、

完成したと思ったはずなのに

自分の中ではどこか未完成に感じてしまいました。


コンパクトにまとめたつもりが、少しだけ窮屈だった。


包み込むような余白をつくるつもりが、

身体との距離が近すぎていました。


座面の穴を外へ15mm。

背もたれのも、精度を上げてより美しいラインを整えました。


でも、まだ迷いがありました。


このまま納品していい。でも腑に落ちない。

鈍考の空間を考えるとどうしても納得する形にしたかった。


少し時間をください、とお願いし、

ようやく今月、納めることができました。


納品数日前は大雪。

「もしかして、まだ早いのか?」

と、勝手に考えてしまうくらい。


それでも京都へ向かい、空間に置きました。

写真を撮っているあいだ、

幅さんが何度も椅子のまわりを歩き、


「本当に美しいものを作ってくれてありがとうございます」


と、何度も言ってくれました。


可奈さんが横で、

「何回も言ってくださってますね」と

小さく笑っていて。


そのとき、やっと安心しました。


椅子を納めに行ったはずなのに、

夜の食事や翌朝のごはんまでご一緒させていただき、

人としての時間を過ごさせてもらいました。


檜の木々の前に置いたとき、

「そうそう、このイメージだった」

と、やっと思えました。


ロッキングチェア「bach」は、

現在、鈍考にて常設。

HOMEでもお座りいただけます。


よかったら、

揺れに来てください。


(価格:¥280,000+税)

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